※画像データが消えてしまいました。
兵庫県の南部に住み始めて3ヶ月。
ちょっとだけ高台の海が見える場所に住んでいるので、毎日強めの風が吹いています。
私は元々気象や天文などの自然現象に興味が有るため、
温度・湿度・風向・風速・降水などのデータをwebサイトで確認しています。
(後述します)
そのデータを自宅周辺の状況と照らしあわせたりして、勝手に予報もどきみたいなことをして楽しんでいます。
6月13日は神戸市での最高気温36.3度となり、6月としての過去最高記録となりました。(神戸新聞の記事)
割りとカラッとはしていたと思いますが、本当に暑かったです。
この理由をネット上で集めたデータと自宅の状況を元に勝手に考察してみたいと思います。
【前日の天気予報】
前日の天気予報では、京都・大阪の予想最高気温が35度で、神戸は33度でした。
気象予報士によると、南海上にある台風から変った低気圧の影響で北東の風が吹き、
それが海風を抑えるため気温が上昇するという予測でした。
神戸の予想最高気温が33度だったので、この時は神戸までは北東風の影響は受けないのかなと思っていました。
【概況】
・南海上に台風3号から変った低気圧が停滞(勢力は弱いがそれなりに風が吹いた)
・関西地方は大陸からの移動性高気圧に覆われはじめている。
事前情報
ここでの考察には「神戸」と「神戸空港」の2箇所のアメダス観測点を使用しています。
位置関係は南北に直線で6~7km離れています。
観測機器の設置場所に行ったことがないのでわかりませんが、「神戸」は市街地で「神戸空港」は海上という特性があると思われます。
【13時の状況】
13時の時点では、神戸と神戸空港のいずれも南西の風が吹いていました。
気温は神戸が33度で神戸空港が28度でした。
神戸と神戸空港のアメダスは直線で約7kmあります。神戸空港は海上という特性上、気温が低いのかもしれません。
【14時の状況】
14時になると、神戸の南よりの風が弱まり、気温が上昇して35度を超えました。
アメダスの風向は観測前の10分間の平均を表しているので(この場合13時50分~14時)、
南よりの風の優位性が弱まり、北寄りの風が吹き始めた可能性があります。
推測ですが、北からの風が入り始めたため、気温が上昇したのかもしれません。
一方神戸空港では、南よりの風が強く吹いています。
【15時の状況】
15時になると神戸では完全に北寄りの風に変わりました。
気温は14時よりは若干下がっていますが、35度を超えています。
北からの熱い空気が入ってきていることが推測できます。
この時、神戸空港では、風が西寄りに変わっていますが、
気温はまだ30度を下回っています。
【16時の状況】
16時では、15時とあまり変化がありません。
神戸は北寄りの風で気温が高く、神戸空港は西寄りの風でまだ30度を下回ったままです。
【17時の状況】
17時になると面白い変化が現れます。
神戸空港が北寄りの風に変わり、気温が一気に30度を超えて34.4度まで急上昇します。
日も傾き、気温が下がってくる時間帯ですが、4.6度も上昇しています。
北の熱い空気が南下して神戸空港まで到達したのではないかと考えられます。
恐らくですが、南寄りの海風が弱まり北寄りの風が優位になったのではないかと推測されます。
【まとめ】
今までの時間経過による風向と気温の変化を考えると、
北寄りの風と海風の拮抗によって、気温が変化したのだと思います。
ざっくりですが、下記の図のようなイメージです。
前日に気象予報士が言っていたように、大阪と京都ではかなり気温が上がりました。
- 大阪:35.7℃
- 豊中:37.9℃
- 京都:35.3℃
- 京田辺市:37.5℃
この理由として、前述しましたが北東の風が海風を抑えるというものでした。
神戸までは北東風の影響はないかと思っていましたが、
風向と気温の変化を追っていくと影響はあったようです。
(神戸では北東でなく北の風でしたが)
実は、私の住んでいる兵庫県の南部では、朝からずっと北風が吹いていました。
測定はしていませんが、やたら暑かったです。
北寄りの風と海風の拮抗は一様ではなく、場所・地形によって特徴があるのではと思います。
【最後に】
インターネットが発達し、個人でもほぼリアルタイムで気象データを得ることができるようになりました。
本当にいい時代だと思います。
子供のころから天気には興味があったのですが、当時はテレビの天気予報くらいしかありませんでした。
これからも気になった事象はチェックして楽しみたいと思います。
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