蜃気楼は、ウィキペディアによると、
密度の異なる大気の中で光が屈折し、地上や水上の物体が浮き上がって見えたり、逆さまに見えたりする現象。
というものです。
蜃気楼というと、日本では富山湾が有名で、遠くの建物や船がまるで海の上に浮かんでいるかのようにみえる様子をテレビなどで見た方もいるのではないでしょうか。
実は大阪湾でも見えます
神戸市の海沿いを冬場に通っていると、結構な頻度で蜃気楼を見かけます。結構と言うより、視界が良ければほとんど見えるような気がします。
いままでずっと気づいていたのですが、スマホで撮影しても、遠くなのでわかりづらく何もしていませんでした。
ところが、先日、車で移動中に、仕事で使う双眼鏡を載せていました。ちょうど蜃気楼が見えたので、もしかしたら双眼鏡を使えば撮影できるかもしれないと思い、撮影した画像がこちらです。
双眼鏡の覗く部分にスマホのカメラをあてて撮影しました。
これはちょうど紀伊水道の方向を撮影しています。左側の島が浮いているように見えます。
真ん中の四角っぽいのは船で、ゆっくり動いていました。これも縦方向に伸びて、わずかに浮いているように見えます。
そして右側にある島も先端が浮いているように見えます。
地図でいうとこの方向です。
左側が沖ノ島で、右側が地島です。
左側の沖ノ島を拡大したのが下図です。
沖ノ島は1つの島ではなくて、右側に小さな虎島という島があります。おそらくこの2つの島が蜃気楼で浮き上がって見えているのだと思います。
蜃気楼の画像に注釈を入れるとこんな感じです。
いかがでしょうか。
結構浮かんで見えますよね。
他にも様々な例が
インターネットで「大阪湾 蜃気楼」と検索すると、メカニズムを研究した例や、その他の画像が沢山見れます。
私が見ているのとは逆に淡路島から神戸方面を見たときにも蜃気楼が見えることがあるそうです。
蜃気楼という、珍しい現象のように思いますが、以外に身近なもののようです。大阪湾周辺に住んでいる方は、一度見てみてはいかがでしょうか。(特に夕方によく見られるような気がします)
コメント